内視鏡検査でわかる病気
食道炎・食道潰瘍・食道がん
ファイバースコープを口から入れるため、食道の様子もつぶさに観察できます。
そのため食道炎や食道潰瘍、食道がん、また逆流性食道炎なども診断できます。
胃炎・胃潰瘍・胃がん
胃の中を直接カメラで観察するため、胃の粘膜の状態などもしっかりとわかります。
特に胃炎の有無やその重症度、胃潰瘍や胃ポリープの有無、胃がんの有無などの診断にも適しています。
十二指腸潰瘍
十二指腸潰瘍は、強い酸性の液体である胃液刺激によって十二指腸の組織が剥がれ落ち、内部からえぐられたような状態になったものをいいます。
自覚症状で最も多いのは、みぞおちの痛みで、特に早期の十二指腸潰瘍では空腹時痛むことが多いです。
大腸ポリープ
「ポリープ」は、皮膚・粘膜などの面から突出し、茎をもつ卵球状の腫瘤の総称です。
良性のものもありますが、大腸がんの原因はこの大腸ポリープです。
すでに深く根をはっているものはむやみに切除するとその後のがんの診断などに影響を及ぼすため、大腸ポリープが見つかった場合は、良性・悪性のどちらであるか、また切除して良いかどうかを、大腸ポリープ・大腸がんを専門とする医師のいる基幹病院などでしっかりと診断してもらうことが大切です。
大腸がん
大腸がんは、早期の段階では自覚症状はほとんどありませんが、進行すると血便などの症状が出ることがあります。
また便秘がちな方、下痢が続く方はすでに大腸がんになっている可能性もありますので、まずは大腸内視鏡検査を受け、大腸の状態をきちんと調べましょう。
潰瘍性大腸炎
潰瘍性大腸炎とは、腸に炎症を起こす病気のひとつです。
大腸の粘膜にびらん(ただれている状態)や、潰瘍ができる病気で、下痢・腹痛・下血などを起こします。
原因が明確になっておらず、長期間の治療が必要となる慢性の病気であるため、指定難病のひとつとして医療費助成の対象となっています。
大腸憩室症
大腸の壁に5~10mmほどの袋状のへこみができた状態です。
通常は無症状ですが、憩室部(へこみの部分)の血管が破れて出血する大腸憩室出血や、憩室内に細菌が感染して起こる大腸憩室炎といった急性疾患になることがあります。
他にも長く続く腹痛や発熱などが大腸憩室炎の症状に挙げられます。